居場所を失うFlash。
かつては1つの時代を築き、動きのあるリッチなサイトを裏で支えていたFlash。しかし時代は移り変わり、Macにはデフォルトでインストールしてもらえず旧バージョンは遮断、Chromeには初期状態で停止設定をされ、firefoxにも最新以外はほぼ完全にブロックされるという始末。
そんなFlashに、今回さらに追い打ちをかけたのはアマゾンでした。同社が発表している広告に関するテクニカルガイドラインによると、9月以降Amazon.comおよびアマゾンの広告ネットワーク「AAP」内でのFlash広告を全て受け付けなくすることが発表されたのです。
A Brief History of Flash | CommitStrip - Blog relating the daily life of web agencies developers
上のような記事を最近良く見かけますが、あくまでもここで問題になっているのは「Adobe Flash Player」 の脆弱性で、Web制作のワークフローの中で、Flashが無くなる訳ではありません。
直感的であり習得しやすく、タイムラインアニメーションや画面レイアウトの作成に向いているので、インタラクティブコンテンツの制作にFlashを利用することはまだまだあります。
たしかに以前のようにFlashで作成したSWFデータをそのままブラウザーで表示させる機会は今後少なくなっていきますが、最新のFlash Pro CCでは様々なプラットフォームに対してコンテンツを書き出せます。従来のSWF出力だけで無く、HTML5 Canvasドキュメントを使えばスマートフォンを含む全てのブラウザをサポートできます。
CC以前のFlashでもSWFデータをHTML5に書き出してくれる「Google Swiffy」などのサービスを使えば簡単にFlashで作成したデータをマルチデバイス化出来ます。
また、Flash Pro CCにはタイムラインコントロールで制作したアニメをSVGアニメーションに変換出来る、「Snap.svg」(スナップ・エスブイジー)という便利なプラグインがあるので、興味のある人は使ってみましょう。